なのはなテレビ

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お伊勢参り 二日目

翌朝、日の出の時刻から十分ほど遅れて目覚めたわたくしは、やばっとおもいながら、あわてて着替えを済ませ、玄関に向かいました。
さすがは二見浦のお宿のスタッフさんなので、夜明けから働いていらっしゃいました。朝だからまあいいか、と化粧もなにもしていないわたくしに「おはようございます」とご挨拶。うわーはずかしい。髪の毛もぼさぼさなのに。
挨拶もそこそこに外に出ると、なんとまあ早朝にもかかわらず、人がたくさんいるではないですか! みなさん、日の出を拝みに集まっていらっしゃるのです。びっくりしました。すっぴんでぼさぼさ髪のわたくしも、いまさら戻るわけにもいかず、開き直って、二見興玉神社さんに参詣。太陽はわりと高く昇っておりました。有名な夫婦岩のしめ縄のあいだから昇る太陽は、時期的にもうちょっちあとにならないと見られないそうですが、それでも朝日を浴びるのは気持ちよかったです。太陽に向かって柏手を打つ、原初的な信仰形態を実際に体験できました。おもわず祈りたくなってしまいます。



チェックアウト後、寳日館(ひんじつかん)を見学しました。明治20年に建てられた、二見浦唯一の超高級宿。皇族の方々が宿泊されたところです。重要文化財です。それがたったの300円で見学できます。ここはぜったいに見たほうがいい。なのに、ほとんどのひとは素通りです。もったいないとおもいます。二見浦に行ったら夫婦岩のしめ縄を見ておしまいなの? こんなに素敵な場所があるのに。
120畳敷の大広間にお琴が置かれていました。だれでも自由に弾いていいお琴です。わたくしは生まれて初めて「サクラ」を弾きました。わかりやすい楽譜があるので、とりあえず弾くことはできます(^-^*) じょうずに弾けるわけはありませんが。


そうこうしているあいだに、バスの時間が迫ってきました。ここからバス停まではけっこうまた歩きます。今回の旅はレンタカーを借りず、公共交通機関のみを利用したので、時間に縛られました。時刻表をまったく見ないので、近鉄線も一時間ほど待たされたりしました。首都圏で暮らしていると、電車は数分おきにやってくるので、時刻表なんか気にしません。駅に行けばすぐ電車が来ます。ところが、こちらでは… 
そしてきょうは、内宮をお詣りします。
その前に、猿田彦神社さんへ向かいました。導きの神、サルタヒコ。ニニギノミコトが天下るとき道案内役を務めました。そしてこの人こそが、伊勢の本来の神さまではないかと噂されています。道案内後、彼は伊勢に向かいました。そして伊勢の海で貝に手を挟まれ海に沈んで亡くなりました。たかが、貝でどうして?とおもいましたが、成長したシャコ貝は250キログラムもあるのですって。そんな重たい貝に手を挟まれたら、助かりません。
さて、内宮ですが、参拝する人の車は駐車場まで90分待ちとか。大渋滞でした。平日の月曜日ですが、大人気ですね。わたくしはバスで行ったので、すいすいと行けました。バスレーンがちゃんと確保されていますので、バスは渋滞にひっかかりません。お伊勢参りをする人はバスを利用することをおすすめします。
それにしてもものすごい人です。
外宮の比ではありません。新宿・渋谷のようです。新年度が始まったばかり、サクラが咲き始めたばかり、というのも関係あるのでしょうね。

日本人のこころのふるさと、伊勢神宮
死ぬまでに一度は行きたいお伊勢参り
いろいろといわれておりますが、実際に行ってみた感想は、広大すぎて唖然とするしかないって感じ。
ありがたみを感じるより、茫然自失とする感覚のほうが強いです。圧倒されてしまう。
わたくしは、ただただ恐縮して、縮こまっておりました。なんていうのかな、あこがれているスターの目の前に立っている感覚というか。わたしなんか、わたしなんか、恐れ多いことです〜とひれ伏すような感覚。握手してくださいとか、サインしてくださいとかいえませんよね。あちらから声をかけてくれただけで卒倒します。そういう感覚に近かったです。
「また行きたいか?」という質問には「はい!」と答えます。
すこしずつ身を慣らしたいとおもいます。一回目よりは二回目、三回目と回を重ねるごとにお伊勢さまに近づけるかもしれません。近づきたいとおもいます。

内宮をお詣りしたあと、バスに乗って倭姫宮に行きました。

この次は、東国三神宮(東国三社)参りをしてきます。
鹿島神宮香取神宮、息栖神社をお詣りしてきます。