なのはなテレビ

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出雲小旅行


まもなく岡山駅です。向こう側に見えるのはたぶん山陽新幹線の高架だとおもいます。
岡山駅サンライズ瀬戸サンライズ出雲は分離され、わたくしが乗っているサンライズ出雲はいよいよ中国山地を横断して鳥取県米子市に向かいます。山陽から山陰へ。伯備線は山の中を走り抜けていきます。

午前10時前に終点出雲市駅に到着しました。ほぼ12時間の旅です。駅の記念スタンプを押すのももちろん忘れません!


レンタカーを借りて、出雲大社に向かいました。駅から20分くらいでしょうか。

竹の樋が手水から引かれていました。まさかハトの飲み水?じゃありませんよね。見ているとハトたちは手水鉢に留まって直接水を飲んだり、水浴びしたりしていましたから。

あまり知られていませんが、大社のお隣に滝があります。亀の尾滝といいます。池にはカメがいました。



滝のそばに祀られている神社さんですが、不思議なものを発見しました。
「うかのみたまのかみ」をお祀りしているのですが、神社の下に奇妙な通路があるんです。なにかの通り道だとおもいます。ぱっと見た瞬間、巳さま(ヘビ)の通り道かな?とおもいましたが、よく考えたらこちらはお稲荷さまなんですよね。お稲荷さまと巳さまって関係あったかしら。弁天さま(宇賀神)ならばわかるんだけど。お稲荷さまの神使であるおキツネさまが通るにしては狭いけれど、明らかになにかの動物の通り道です。
横に並ぶふたつの神社の土台は吹き抜けなのに、このお社だけは周りを板で囲ってあるでしょう。何かがここで巣ごもりできるようになっているのです。


真名井の清水を見てきました。
残念なことに、車が一台停まっていました。地元の住民にすれば、自分の庭先に停めて何が悪い、ということでしょうが、ここは神聖な場所でもあるはずです。むしろ、大社の氏子としてはここに車を停めるのはどうかとおもいます。大社の神事で用いられる重要な水であるし、名水百選にも選ばれて遠くから汲みにくるひともいるというのに。わざわざこの場所に車を停めなくても、付近は広々しているし、ほとんど車など走っていないんですよ。

オオクニヌシノミコトとスセリビメの婚姻をまねして、杯を交わすウサギ。
このように、大社境内いたるところに、たくさんのかわいいウサギがいます。その場にふさわしいポーズをとっています。全部コンプリートしてみてはいかがでしょうか。わたくしのお気に入りは、本殿の後ろ側で手を合わせて拝んでいるウサギです。本殿の後ろまで歩いてくるひとは、さすがに少ないですね。でもディープな神社ファンはかならず裏まで回りますからね。

出雲国造家が代々お眠りになっているお墓。
こちらもガイドブックにはあまり載っていませんが、逆にそのほうがいいのかもしれません。静かにお眠りください。

歌舞伎の始祖といわれる出雲阿国のお墓。


有名な稲佐の浜にある大岩。まるで船が座礁したかのような印象です。この岩が神代のむかしからあったなんて… 神秘的です。
下は屏風岩。この岩陰で国譲りの相談がおこなわれたそうです。いまは民家の庭先にひっそりとあります。こんな扱いでいいのでしょうか。

奉納山の山頂にある展望台からの眺めです。山頂まで続く道はとても狭く、もし上から車が下りてきたらすれ違いなんかできないよ〜とびくびくしながら運転しましたが、頂上に着いたらだれもいませんでした。それはそれで、ちょっち怖くありません? 展望台の脇にトイレがあったのですが、入れませんでした。わたくしは霊感がゼロなので、あまり気にすることはないんですが。


東京に帰るサンライズ出雲です。
帰りはもちろん禁煙車両で、1号車の1番という席にしてもらいました。お隣は車掌さんのお部屋だから安心です。
この部屋は2階建ての1階じゃなく、ふつうの列車の高さなので、ホームから見下ろされることはありません。それに、天井も高くて、圧迫感がありません。おすすめです。またいつか、サンライズ出雲に乗る日があれば、車両の一番端の席を取ることに決めました。
行きは全席満杯でしたが、帰りの東京行きは意外と空きがあったようで、空室もちらほらと見かけられました。
出雲市駅を18時51分発、東京には翌朝7時8分定刻通りに到着しました。そしてそのまま出社です。
一日だけおやすみをいただければ、なんとか出雲大社にお詣りして帰ってこられるのですね。週末の金曜日の夜、東京を出て、翌日の土曜・日曜とフルに使って観光して、日曜の夜に帰ってくれば、週明けの月曜日から仕事に出られるという、そういうプランも可能なサンライズ出雲。なるほど人気なわけです。
楽しかったので、また乗ってみたい。