なのはなテレビ

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ひさしぶりに雪らしい雪

三日ほどまえの2月27日、関東地方でも雪が降りました。
それまでにもちらほらと小雪が舞うことはあったけど、すぐにやんでしまったので、今回のようなしんしんと降り続く雪を見たのはこの冬はじめてでした。
雪、といっても、ここ千葉県のことなので、めったなことじゃ積もりません。こんどもどちらかというとみぞれのような感じでした。そういえばこのへんで雪が積もったのは何年前のことだったかしら。瑠璃にとっては生まれて初めて見る雪です。朝、起きてきた瑠璃は窓の外の景色を見てふしぎそうでした。
「あれぇ?」
「どしたの? 瑠璃」
わたしの服の裾をひっぱって、無言で外を指さします。
「あれはね、お空から毒のお砂糖が降っているのよ。毒だからなめたら死んじゃうのよ」
その瞬間、わたしは(吉田戦車さんの)みっちゃんのママになります。嘘ばかり教えるみっちゃんのママ。京極夏彦さんもおっしゃっていました。こどもには嘘を教えようと。ほんとに悪い嘘を教えてはいけないけど、害のない嘘なら教えてもいいんだと。たとえば赤信号を渡ってもいいと教えることはいけません。そうではなくて、みっちゃんのママみたいに五目そばにはいっているキクラゲをペンギンの肉だと教えることならオッケー。ほら、あなたも子どものころに親から教わったことが、あとになってみるとでたらめだったことってありませんか?
・・・せっかく瑠璃がはじめて雪を見た、ということでもっといい話を書きたかったのですが、あいかわらずこんなくだらない内容になってしまいました。
わたしの血を引いているせいか、なめちゃいけない!と言っているにもかかわらず、外に出た瑠璃は速攻で雪を手に取り、口に入れました。「あまくないよー ママ」
「ぶっ。なめたらだめって言ったでしょ。死んじゃうのよ。甘くないから毒のお砂糖なんだから」
「ふーん」
てのひらの雪をじっと見つめる瑠璃。次の瞬間、なにを思ったのか、わたしの口にそれを押しつけました。
「もがもがもが」
「ママも食べてみなよー」
このへんの性格が、わたしの血を忠実に受け継いでいるようで、将来が恐ろしい。ま、この親にしてこの子あり、ですかw

↑松戸の常磐平(ときわだいら)地区です。雪国の人から見たら、どうってことない雪なんでしょうけど、このへんの人間にとっては大事でした(^_^;)