なのはなテレビ

ここは、しづはのブログです。

終の信託

がらりと変わって、重たいテーマの映画です。
わたしの、感想をいいます。
死んでいく人は、きちんと法律に基づいて遺言していってください。口約束は、認められません。そのせいで、罪に問われるひとが生まれてしまいます。
わたしは、生命維持装置につながれてまで延命したくありません。
死ぬべきときがきたら死なせてほしい。気管挿入とか、鼻にチューブを押し込まれるとか、してほしくありません。回復する見込みがあればやぶさかではありませんが、それも望めず、ただ生命を維持するためだけに、人工呼吸器などをつけて無理矢理生かされたくないんです。
わたしがまだ幼いときに祖母が亡くなりました。身体中チューブだらけで、意識はありませんでした。もしかしたら胃瘻もされていたかもしれない。子どもだったわたしにはとにかく管だらけのおばあちゃんという認識でした。
なぜかとても苦しそうに見えた。
だけど、ふと考えました。もしも瑠璃がくるまにはねられて、意識不明の重体になって、人工呼吸器をつけなくてはならなくなったとしたら? 「おかあさん、これを外すと娘さんは死にます」といわれたとしたら? 「外してください」といえるの、わたし…
いえない。たぶん。きっと。
枕元で瑠璃の名を絶叫するしかない。

終の信託をなさるかたは、法律的にも齟齬のないように、万全を期してください。
遺言などは法律的にかなり厳密みたいです。口約束は認められません。
死後を託した人が法律違反で起訴されないためにも、そのへんはしっかりとなさってください。
この作品を見ておもいました。役所広司さんは、きちんと遺言して、残すべきだったと。法律的に認められるものとして、きちんとするべきでした。公証役場などで残すのでしょうか。すくなくとも、そういう法律手続きを踏んでいれば、草刈民代さんが殺人罪に問われることはなかったとおもいます。