なのはなテレビ

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映画作りは脚本がだいじ

どんでんがえしの連続で思い出したけど、「ザ・ゲーム」もすごかったですね。
マイケル・ダグラス主演の映画。
どこまでが現実でどこからがゲームなのか、最後の最後までわけわからないくらい、練り込まれ、仕組まれた作品でした。
今回見た「Minority Report」は、近未来2054年が舞台。まずいちばん、現実味があったのは自動車が完全自動化されてると言うこと。「Back to the Future 2」で描かれた未来では、クルマが空を飛んでいたりするけれど、そんなことはまずありえないのは、いまの世の中を見ればおのずとわかりますね。スピルバーグの描く近未来図は、現在の技術の延長線上にあり、まったく荒唐無稽ではなく、現実味を帯びています。
まあ、あと50年後ですよね。たぶん、あんなふうな通勤風景になっているのじゃないかしら。
あと、おもしろかったのは、それほど技術が発達した世の中になっても、雨が降ればみんな傘をさしているということ。どんなに技術が進んでも、雨が降れば傘をさす、そういう身近な部分は変化していないということに、かえってリアリティーがあります。そこがスピルバーグのすごいところかもしれません。それだけ技術が進んだ世界なら、雨をよける装置くらいできそうなものじゃない。でも、そうしないで、傘という原始的な方法で雨をよけることにしたスピルバーグの解答は、大正解じゃないでしょうか。
町中いたるところに虹彩識別の装置があって、前を通る人すべてをチェックしている。たぶん、生まれたときか、2〜3歳になったときに、全員虹彩の登録をすることが義務づけられているのだと思います。指紋登録以上に、プライバシーのない世界です。どこに行っても虹彩チェックで、いつどこにいるのかが瞬時にわかってしまうのですからね。ほんとに、犯罪者にはいづらい社会です。