なのはなテレビ

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霧島温泉二日目


千畳敷
赤く見えるのは川の水に流れ込んでいる温泉が酸性のため、岩の鉄分が錆びているからだそうです。硫黄泉は酸性ですからね。

丸尾滝に通じる探勝路は崩落のため現在通行禁止です。

布引の滝。


硫黄谷噴気地帯。地球内部の活発な活動を目の当たりにできます。風向きによっては、この高温のガスがわたくしたちに襲いかかってきます。有毒ガスも含まれているため、むやみに吸い込んでは危険ですが、例によってわたくしたち一家はおバカなので、立入り危険といわれるほど、ますますそばによって観察しておりました。すごいねー、すごいねーといいながら。

霧島最古の岩風呂「目の湯」。
あの温泉愛好家山田べにこさんも入浴なさった、自然の露天風呂です。湯温は40度ないとおもいます。とてもぬるかった。真ん中にある大きな石が邪魔です。この石のせいで肩まで浸かれません。この石をどかして、もうちょっと整備すれば、入ってみたい気もするのですが。ただ、探勝路から丸見えですから、女性が入るには勇気が必要です。まあ、だれも来ないといえば来ないのですけど、わたくしたちが訪れたときは、若いカップルが見学なさっていましたので、だれも来ないという保証はありません。夜ならだれも来ないかもしれませんが、暗くなってからここに来るのはとてもこわい。まあ、家族とかグループで来ればだいじょぶかしら。そうまでして入りたいお風呂じゃないけど…


千里ヶ滝。
滝が見える場所に降りるまでの道のりは非常に険しいです。整備はされています。コンクリート舗装もされてますし、落石よけのトンネル(箱根駅伝の山登りで見るような)も数カ所あります。ということは、道中が厳しいということです。いちおう手すりもあるので、なんとかかんとか降りられましたが、ご想像の通り帰りが地獄でした。降りたら登るわけです。降りるのもたいへんだったのに、帰りはそれをさらに上回るわけですから。
滝のさらに下流には九州電力の霧島第二発電所があります。この道は、そこに通う職員さんのために作られたものです。滝はおまけみたいなものなのです。わたしたち観光客は文句ばかり並べ立てますが、毎日お仕事でここを上り下りしなければならないひとたちのことをおもえば、頭が下がります。
滝は見事でした。鹿児島でも屈指の滝じゃないでしょうか。足を痛めても、この滝は見るべきです。


霧島神宮
ことし、後厄のわたくしなので、厄除けにお詣りするのが今回の旅のいちばんの目的でした。本厄だった去年のお正月は、厄除けのお詣りを欠いていました。うわーそのせいで、側溝に落ちたりしたのかしら。確かに厄年でした(T_T) その程度で済んでよかったですけど。
いまさらながら遅いかもしれませんが、霧島神宮でお祓いを受けてきました。神楽殿でご祈祷を。ご祈祷受けるのだいすきなのです。あの雰囲気は何度でも味わいたい。巫女さんが鳴らす大太鼓のドンドンという音と、神主さんが頭の上で振ってくださる鈴の音を聴くと、心が洗われるというか、じつに敬虔な気持ちになれるのです。そして、神主さんの祝詞を聴いていると、言霊っていうのはほんとうにあるのだなと実感できます。



亀石。風穴。千滝。


霧島天狗館。
霧島大橋に天狗さまが飾られている理由がわかりました。
まず、霧島神宮には九面信仰というものがあります。いまから約300年前、神宝として九つの面が奉納されました。そのうち五面が天狗面だそうです。
なぜ天狗かというと、猿田彦の神との同一視です。古事記を読むと、ニニギノミコトが天下る際、道をふさぐように現れたのが猿田彦。背が高く、鼻が高く、顔とおしりが赤く光っていたといいます。なんだおまえは、と問いただすと、天孫が天下ると聞いたので、道案内をするためにはせ参じましたと答えました。この猿田彦の容貌が、のちの世の天狗の姿によく似ています。顔が赤くて鼻が高い。そのせいで、霧島神宮と天狗のつながりが生まれました。天狗=猿田彦だったのです。
天狗館を訪れて、疑問が解けました。熱いお茶をいただきながら、館長の吉村久則さん(旧・霧島町長)はよくこれだけの面を集めたものだなぁと感服いたしました。


霧島民芸村から降りたところに、竜の水が。パンフレットによりますと、竜泉の蛇口(お金の神)だそうです。
これは名水らしいので、一口飲んでみました。
「うっ」
おもっていたよりぬるい。もっと清冽な冷たさを想像してましたが、なんだかふつうにぬるい。ごめんなさい。水って、ぬるいとおいしくありませんよね。1月なのに、どうしてこんなにぬるいのかしら。もう、ほんとに申し訳ございません。こういう下世話な感想で。わざわざ汲みに来るかたもいらっしゃるみたいなのに… わたくし、ぬるい水だけは苦手なのです。鵜戸神宮で飲んだお乳水も、同様な感想でした。