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ラジオの教科書

プロが教えるラジオの教科書

ラジオの教科書

ラジオの教科書

著者は花輪如一(はなわ・なおと)さん。1949年東京生まれの放送作家・小説家さんです。花輪和一さんとおなまえが似ているので一見するとまちがえてしまいそうです。
ラジオの仕組みの解説だけではなく、メインとなるのは、日本ではどのようにしてラジオ放送が始まり、どういう経緯をたどって今日のラジオ局が発展してきたかを、ダークなサイドに至るまでくわしく興味深く書かれてあります。
たとえば、ニッポン放送がどういうふうに設立されたのか。ニッポン放送設立にまとわりつく思惑や意図。知ってか知らずかうかつにもそれに手を出してしまったために、ライブドア元社長の堀江貴文さんがどうなったか、だとか。
昭和天皇玉音放送のときに、放送させまいとする一部の軍人たちによる宮内省乗っ取り事件があった、だとか。
GHQによってラジオ体操が放送中止になった、だとか。
学校で昭和の歴史を勉強するよりも、ずっとおもしろく読めました。
インターネットでラジオを聴くようになり、ラジオというメディアに興味を持ちました。魅力のあるメディアだと思うのですが、先行きはあまり楽観できないそうです。思うに、日本のラジオ(特にAM放送)は、まずナイターありきという番組編成が問題じゃないでしょうか。ナイターのオンシーズン(4月〜10月)とオフシーズン(11月〜3月)とで、夜の番組ががらっと変わるでしょう? 冬のあいだ、たのしく聴いていた番組が、春になるとナイターのために終わってしまう。リスナーさんはナイターファンばかりじゃないと思うのだけど。もうそろそろナイター一色の番組編成、変わってもいいのじゃないかしら。