なのはなテレビ

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となり町戦争


主な出演者は原田知世さんと江口洋介さん。
ある日、静かに、唐突に、隣町同志で戦争が勃発します。行政の一環として。
近代戦のような激しい戦いではなく、ゲリラ戦のようなものとおもったほうがいいのでしょうか。一見すると日常生活がふだんどおりに営まれていますが、新聞の一角に戦死者の数が報道されています。いったいどこで戦争が行なわれているのか、主人公もわかりませんし、観客のわたくしたちにもなかなかわかりません。
でもだんだんとわかってくる。
平時では殺人は最大級の罪。それなのに、戦争という非常事態においては、敵国の兵士を殺すことはむしろ名誉になる。考えてみたらとてもおそろしいことだとおもいます。
この映画の戦争は、結局それぞれの町の首長さんが、選挙活動として繰り広げているようです。町を国レベルまで上げてみれば、どこかの国の大統領同士が戦争を始めるのと大差ないのかもしれません。