オオカミの末裔

ニッポン放送開局60周年記念オリジナルラジオドラマ・芸術祭参加作品「オオカミの末裔」を聴きました。2時間の大作です。
伝奇ロマン歴史神話アドベンチャーというのでしょうか。わたしの好きな要素が盛り込まれており、最後までどきどきわくわくしながら聴くことができました。大口真神だとか、ヤマトタケルなどというキーワードが出てきて、とってもおもしろかったです。
オオカミVSサルの覇権をかけた数百年にわたる戦い。
自然破壊を憂う風刺も込められていて。
ヤマトタケルが詠んだ歌

　　倭は国のまほろば
　　たたなづく　青垣
　　山隠れる　倭しうるはし

これがメロディーをつけてもらって、歌われるのです。それを聴いただけで涙があふれてしまいました。そうか、これは歌だったんだ。わたしたちは本をひらいて活字で読むだけで素通りしてしまったけど、この詩にメロディーをつけて歌にしてみれば、ヤマトタケルの気持ちが痛いほど伝わってきます。

主演は大原櫻子さん。両親役に中村雅俊さん、斉藤由貴さん。重要な役に林原めぐみさん、斎藤工さん。斎藤工さんの声に萌えです。TVドラマを見ていても感じてましたが、彼いい声ですよね。

それはさておき、ドラマ終盤にかけては、泣いちゃいました。
ラジオドラマって、いいものですね。音だけなので、イマジネーションがふくらみます。情景がまざまざと見えるのです。それだけ作り手の腕がいい証拠ですけど。2時間があっというまでした。
ラジオドラマ、もっと放送してほしい。

■オオカミの末裔

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