なのはなテレビ

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吾平山上陵(あひらのやまのうえのみささぎ)



鵜戸神宮に向かう途中、速日の峰頂上にあります。約350メートルをひいひいいいながら登りました。東京タワーのてっぺんまで登るくらいですよ! おかげで、脚が筋肉痛になってしまい、このあとの見学が散々でした。
実際に見た感想ですが、鹿屋市にある吾平山上陵のほうがほんとうかなとおもいます。あちらのほうが宮内庁によりきちんと整備されています。でも、速日の峰という山名が気になります。畿内王朝の王ニギハヤヒに通じるでしょ。または、天孫ニニギノミコトのお父さんであるアメノオシホミミノミコトの正式名「正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命」の中にも、速日という文字が見えますよね。だから関係ないわけじゃないのでしょうね。
でも、もうちょっち整備してほしいです。中腹以上からは急斜面に並べられた石を自力で登るしかありません。手すりなどはないので、滑ったらたいへん。おまけに、石の表面は青こけに覆われており、当日は雨だったのでつるつる滑り、ほんとうにこわかったです。降りるときのこわさといったら、なんともいえません。ウガヤフキアエズノミコトさまに、無事に下まで降ろしてくださいとお祈りしながら下山しました。
なんとか落ちずに麓まで帰ってこられました。下の方の石段には赤いちいさなカニ*1がたくさんいました。フナムシもぞわぞわいました。観光客はそれなりにたくさんいらっしゃいましたが、だれひとり道をそれてこちらに来るひとはおられません。ちょっちだけ視点を変えて、脇道にそれてみれば、またちがった世界を発見できるのに、もったいないです。
このあと、鵜戸神宮さんにお詣りしたわけですが、みなさんちょこっと表面だけをご覧になって、帰って行かれるのが残念でした。パワースポットのブームで若い女性がたくさん訪れていましたけど、気づかずに通り過ぎてしまうポイントがたくさんあるのに。
わたしも仕事で行くと、スタッフたちとのからみもあるから、わがままもいえないので、見たいところもじっくり見るわけにはいきません。でも今回は、相手が同居人なので、思う存分気が済むまで時間をかけて見ましたよ。そうじゃないと意味がないから。なんのために来たのかわかりません。

*1:このあと狭野神社の境内で一匹の赤いカニと再会しました