なのはなテレビ

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鴨ちゃん

戦場カメラマンで、西原理恵子さんの元夫、鴨志田穣*1さんの映画です。
サイバラさんのマンガである程度、鴨ちゃんの病状というか惨状というか、薬物依存でアルコール依存で、日常生活をおくるときでも「にえにえ」な感じなのは伝わっていました。薬と酒で肝臓をやられてて、このひと長くはないなっておもっていました。2007年3月に亡くなったときには、ああやっぱり…とおもった。
あれからもう3年たったのね。

さいごに、ちゃんと帰ってきました。
いい男でした。

サイバラさんのこのことばを読んだとき、泣いてしまいました。マンガの中の鴨ちゃんはどうしようもなくサイテーな男だったけど、あのサイバラさんにこのことばを言わせるのだから、やっぱり魅力あふれるひとだったのでしょう。夫婦にしかわからないことも数々あったとおもうけど、でもわたしたちは鴨ちゃんが大すきでした。
わたしが鴨ちゃんの文章をはじめて読んだのは「アジアパー伝」(2000年)だったとおもいますが、意外とまともで(せんぱい編集者さんががんばったのかしら…)とてもおもしろく読み進められました。

監督は東陽一さん。といえば「湾岸道路」。あと見たことがあるのは…「サード」(1978年)と「ラブレター」(1981年)だけです。「湾岸道路」(1984年)以降の作品はまったく見ていなかったので、どんな映画になっているのか期待感がもてます。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

遺稿集 (講談社文庫)

遺稿集 (講談社文庫)

アジアパー伝

アジアパー伝

*1:かもしだゆたか 1964年神奈川県生まれ