なのはなテレビ

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潮嶽神社

我が国で唯一、海幸彦(お兄さんのほう)をお祀りしている神社だそうです。日本に神社は数千あるというのに、たったひとつだけだなんて……わたしは断然お兄さんのファンですからね♪


いちおう、三兄弟すべてがお祀りされています。え? だれの子どもたちですかって?
ダメですよ、忘れないでくださいね。
天孫ニニギノミコトコノハナノサクヤヒメのあいだに生まれた子どもたちです。夫に浮気を疑われたコノハナノサクヤヒメが憤然と宣言します。
そんなに疑うなら見てなさいよ! あんたの子じゃなければ死んじゃうんだから!
そういって産屋の出入り口をふさぎ、火を放ちました。囂々と燃えさかる炎の中で無事に産まれた、天つ神の血を正統に受け継ぐ子どもたちです。
彼女は大山祗神の娘ですから誇り高い姫さまです。ニニギノミコトに赤ちゃんを否定されるのはプライドが許しません。父親のない子どもを産むことは姫さまにとって到底受け入れられることではないはずです。彼女の別名は神阿多津比売(カムアタツヒメ)。鹿児島県加世田市あたりに住んでいた隼人の血を引く王女さまです。
「おれの子じゃない」とそっぽを向くニニギノミコトに対して、ぜったいに泣き寝入りはできません。
横道にそれますが、古事記に書かれているこのあたりの記述、妙に人間くさいw
女のこが「できちゃったみたい」と告げたとき、男性の数割は「え? ほんとにおれの子か?」とことばには出さないけれど、こころの中でおもいますよね? おもうだけならまだいいのだけど、ニニギノミコトはそれを口にしちゃいます。
おれの子のわけないだろ、おまえと寝たのはたった一晩だけだぜ。おまえ、おれよりさきに地元のやつらとエッチしまくってたんだろ?
そんなことをいうんですよ! 最低です。それが千数百年以上も伝わってしまうのだから、神さまも迂闊なことはいえませんね。
まあ、これでわかることは、ニニギノミコトコノハナノサクヤヒメは、一晩だけのアバンチュールだったということです。ふたりのあいだに生まれたのは三人だけですから。海幸、山幸と、もうひとりお兄さんがいまして彼の名はホノアカリノミコト。この人も(というかこの神さまも)ちょっちふしぎなのです。海幸、山幸ばかりが取り上げられていて、ホノアカリノミコト(火明尊)は脇にやられてしまった感があります。





戴いてきました神社略記によりますと、旧称は潮嶽大権現と呼ばれていたそうです。
鵜戸大権現(鵜戸神宮)、榎原大権現(榎原神社)と並び日向三権現のひとつでした。
しかもこちらの本殿は、飫肥藩主伊東公が寄進したとか。榎原神社とのつながりが見えます。飫肥藩にとってかなり重要な神社だったわけです。
本格的に調べるには、かなり人員と時間を割かなければなりません。いまのところは、重要神社としてメモしておくだけです。
11月第二日曜日(まさしくきょうです)には秋の大祭が行なわれていたはずなので、興味津々です。来年、大祭にあわせて行ってみたい。