なのはなテレビ

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鵜戸神宮

調べてみました。
宮崎の日南にあるお宮ですね。
山幸彦の子を身ごもった豊玉姫がお産をなさった場所だそうです。
見てはいけないというのに、彼は出産現場を覗き見してしまう。わたしが瑠璃を産んだ場合ですが、立ち会い出産なんて厳重に断っておきました。手を握っていてほしい? は? バカいうんじゃないわよ! そんなほのぼのしたものじゃないのですから。一言でいうと修羅場です。男には見せたくないものがいっぱいあります。見られたくないし、男がいても邪魔なだけ。
それなのに、山幸彦は覗いてしまうのです。いいことなんて、なにひとつありはしないのに。
案の定、見られた豊玉姫は、怒りと恥ずかしさで、実家に帰ってしまいます。あれほど「見るな」ときつく言い渡しておいたのにもかかわらず、覗き見してしまうのですから、山幸彦は弁明の余地もありません。それでなくても、彼はお兄さんと仕事を交換してみようと持ちかけて、お兄さんの大事な釣り針をなくしてしまうという、とんでもないミスをするような男ですから、考えが浅い。
乳飲み子を残して置いても、どうせ育てられないにきまっているとおもったのかどうか、豊玉姫は育児のために妹の玉依姫を彼の元に送ります。乳母ですね。
豊玉姫の産んだ息子は、長じて、叔母にあたる玉依姫と結ばれて、そこで産まれたのが神武天皇。頭を整理しないとややこしくて、なにがなんだかわからなくなってきます。
ここで大事なのは、豊玉姫と妹の玉依姫はどちらも海神の娘だということ。サメとかワニとして描かれています。古代、ワニはサメのことみたいですから、どちらもサメだとして、天皇家の祖先は海中に住む種族と結婚したのです。実際、人間が海中に住めるわけはないので、これはなんらかの比喩だとおもいます。たとえば海洋民族とか。
もともと九州日向が本拠地だったとしたら、沖縄やもっと南から海流に乗って渡ってきた人々と交流した記憶が、こういう神話として残っているのかもしれません。
魏志倭人伝で有名な卑弥呼(ひみこ)さんは、古代の発音だと「ひむか」に近いのですって。実際に口に出してみても、ひみことひむかは近い音に聞こえます。そして九州南部には日向(ひゅうが)(ひむか)という地名が残っています。日向と書いて「ひゅうが」と読むのも考えたらふしぎじゃない? まあ、「ひむか」の訛りかなとはおもうんだけど。

宮崎の鵜戸神宮さん、次回の取材先にします。
洞窟の中なんて興味津々。
「鵜戸参り」でしたっけ、こちらのほうの歌謡曲はもうちょっち調べさせてください。ぜんぜん聞いたことがありません。「鵜戸参り」…なんだかすごい風習があったのですね。