母べえ
わたしたちはいいたいことをいえる、とてもしあわせな時代に生きていることを実感。
でも数十年前、日本にも暗く重い時代がありました。国の方針に背くことを発表するだけで、獄につながれてしまったあの時代。生まれた時代が数十年ずれただけで、こんなにも悲しいおもいをしなければならなかったのです。
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ラストシーンは、わたしもショックでした。でも、わからないでもない。国家権力によって離ればなれにされてしまった夫婦です。死んでから会えたってうれしくもなんともありません。母べえのあのことばを聞いた瞬間、わたしも涙があふれて止まりませんでした。
暗い時代に生まれたのがいけないの?
国家は国民のためにあるのじゃないの?
そして、すばらしい人たちを招集して、無為に死に追いやってしまった戦争。わずか100年もたっていないこの国の過去に、こんな悲惨な事実があったことを、わたしは忘れないようにして、娘にも伝えていこうとおもいます。