衛星図鑑
同居人がうれしそうに買ってきた本。
「はやぶさとか載ってるぞー」
それが「現代萌衛星図鑑」(三才ブックスさんから1680円〜♪)
いちばんの売りは、へかとんさんによる人工衛星や探査機をかわいいおんなのこに置き換えて擬人化したイラストですね。でも、それだけじゃありません。しきしまふげんさんの解説文は、その衛星が生まれた背景は言うに及ばず、衛星のしくみなども詳細に説明してあり、まさしく図鑑として正統です。これを読むと人工衛星のことや、日本のロケット開発の歴史がとってもよく理解できます。しかも擬人化されているせいか、それぞれの人工衛星がめちゃくちゃ好きになること必定。おとこのこならぜったい興味わくような内容です。それにまた、へかとんさんのイラストが泣かせるのですよ。
はやぶさがイトカワから離脱してから行方不明になっていたとき、通信速度は8bps。打ちまちがいじゃなくて、たったの8bps。しかも距離は約3億キロメートル。こんな状態でプログラムの書き換えとかしたのですから、たいへんな根気と忍耐が必要だったはずだし、これほどか細い通信を持続させる技術力も求められますよね。
- 作者: しきしまふげん,松浦晋也,へかとん
- 出版社/メーカー: 三才ブックス
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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わたしが知らない人工衛星や探査機ってたくさんあることに驚きました。「すいせい・さきがけ」*1、「おりひめ・ひこぼし」*2、「みどりII」*3、「USERS」*4・・・なんとなく耳にしていたのは「かぐや」*5くらいかな? 「はやぶさ」だって最近になって知ったくらいですから。「あかつき」*6なんてぜんぜん知らなかった(ネットでは盛り上がっていたそうですが…)
科学には夢があります。このまえの「はやぶさ」にしても、こどもたちに大きな夢を与えたと思います。宇宙は広くて果てしない。でも、そこに挑める技術力がわたしたちにはある。この本はまだ小2の瑠璃にはむずかしくて読めないけど、あと4年もすれば読めるようになるはず。科学を毛嫌いしないように育ってほしいな。そして星や宇宙を好きになってほしいわ。