おくりびと
わたしのおばあちゃんが亡くなったときに、こんなふうに納棺してもらえたら良かったのに…って思う。
冷たくなった人間をよみがえらせ永遠の美を授ける。それは冷静であり正確であり、そしてなによりやさしい愛情に満ちている。別れの場に立ち会い故人を送る。静謐ですべての行いがとても美しいものに思えた。
山田辰夫さんの奥さんをきれいにしてさしあげる山崎努さんを見て、本木さんが心を決めたシーンです。
この映画を見る前「スローなブギにしてくれ」を見ていたので、おなじ山崎努さんなのに、30年くらいたつとけっこうおじいさんになってしまうんですね。若い頃のギラギラした感じより、いまの貫禄もいいと思います。
本木さんの奥さん役に広末涼子さん。夫の職業を知って「さわらないで!穢らわしい!」と拒否するのは、やっぱり日本人の感覚なのでしょうね。死を穢れと感じるのは、神話時代から日本人が持ち続けている感情だから。
スンスン泣きながら見ました。
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