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男はつらいよ お帰り 寅さんを見てきた

12月27日公開初日に「男はつらいよ お帰り 寅さん」を見てきました。
わたくしが寅さんファンだということは、過去ログからもあきらかなので、いまさら表明することもないのですが。
公開初日に見に行くくらい熱心なファンだということです。

冒頭のシーンであのテーマソングを歌うのは桑田佳祐さんです。
あの桑田さんが男はつらいよのテーマを歌うなんて、想像すらしたことがありませんでしたが、いい感じです。

今回の作品は、現在の満男くんが偶然泉ちゃんと再会したことから始まるお話です。
高校時代の初恋の相手、泉ちゃん。
彼女を追って、宮崎県の油津まで行ったことがありましたね。
渥美清さんがご存命だった最後の48作では、泉ちゃんの結婚式をやめさせようと岡山県津山市まで行きました。
あのあと、泉ちゃんはヨーロッパに渡り、どうやらあちらのかたと結婚したようです。
いっぽう、満男くんはサラリーマンをやめて、小説家としてデビューしました。本もそこそこ売れて、どうやら小説でやっていけそうな感じです。
満男くんには高校生くらいの娘がひとりいます。奥さんは六年前に病気で亡くなったそうです。

なつかしい「とらや」は、いまでは洒落たカフェに様変わり。
おいちゃんやおばちゃんが亡くなったあとのとらやには、いまではさくらさんと博さんが暮らしています。おふたりとも、すっかりおじいちゃんおばあちゃんです。

さまざまなシーンをきっかけに、むかしの寅さんのシーンが挿入されます。
若い日の、元気いっぱいの寅さんが、歯切れのいいべらんめえ調の江戸弁でセリフをまくしたてるのです。あのいい調子の江戸弁を聞くと、なんともいえずなつかしい。
そして、むかしのシーンなので当然ながらまわりの皆さんもお若くて、ああそうだ、寅さんてこういう映画だったとしみじみと思うのです。
時代の移り変わりがすごくよくわかります。
むかしの柴又駅での京成電車と、現代の京成電車。むかしのとらやと、いまのとらや。
御前さまをはじめ、おいちゃん、おばちゃん、タコ社長・・・そして寅さん、みなさん鬼籍に入られてしまいました。
最後のほうで、歴代のマドンナたちが登場するのですが、何人かは亡くなられてしまいました。それぞれのマドンナたちとのシーンを見るだけでも、涙があふれてきます。