なのはなテレビ

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ターミネーター DARK FATEを見てきた! 2回目!

前回は4DXで見たせいで、ろくろく落ち着いてみることができなかったため、今回はふつうのスクリーンで見てきました。
IMAXでみたかったのだけど、IMAXはアナ雪になっていました。
2回目のターミネーターは、字幕版を選びました。2回目なのでだいたいなにをしゃべっているのか覚えているし、サラ・コナーの「I'll be back]」も聞きたかったので。
落ち着いてみたら、あらためてだけど、冒頭からすごいシーンの連続でした。
そして、2回目だけど、ダニーとグレースの未来での出会いシーンでまた泣いてしまった。
最初のダニーはふつうの女の子でした。ある日突然、日常が崩れた。父が死に、弟が死に、その事実を受け入れきれないまま、状況は刻々と悪化していきます。見たこともない敵に命を狙われ続けるし、見たこともない強い女性が守ってくれるし、彼女の話をどう受け止めたらいいのかもわからない。未来からわたしを守りに来た? はあ? なにいってんの? わけわかんないヘンなオバチャン(サラ・コナー)まで合流しているし・・・ 拳銃レベルじゃない、軍隊レベルの武器をぶっとばしているし・・・いくらメキシコといえど、なんなのこのオバチャンは!

だけど、現実を突きつけられ、ロボットであるT-800を目の当たりにしたなら、もう信じるしかない。
か? 信じるしかない?
ええっ
そうかなー
わたしに置き換えてみるね。

いつもの朝。
職場に出勤したら、お弁当を忘れてだめじゃないほんとに、と親が現れ・・・
いきなりこちらに向けて銃を発射!
えっ って思うよね。何? なになに?
頭の中パニック状態。
で、後ろからだれかが親を撃つ。倒れる親。その時点できっと思考停止しますよ。

最初のサラ・コナーは、じわじわと狙われているのがわかってきたから、それなりに心の対処ができましたが、今回の映画のダニーは、なにも前ぶれなく、いきなりですからね。
目の前で父親を撃たれて(ほんとうは父親じゃないのだけど、彼女はまだそれを知らない)、わけもわからないまま逃げて、愛する弟も死なせて、ふつうなら心の整理が追いつかない状態です。
それでもダニーは、サラ・コナーとグレースの話をきいて、未来に起こることを理解しました。

未来の彼女はグレースの未来と過去(そして現在すぐに起こることも)を知っていたわけです。
グレースを過去に送れば、グレースがどうなるかも。
現在のグレースも知っていたし、未来のグレースも知っていた。そして、過去に送ったグレースがたどる運命も知っていた。
それでもあえて、過去にグレースを送らなければ、じぶんは生き残ることができず、抵抗軍のリーダーになることもできない。だから、過去に送ったグレースがどんな運命をたどるのかも知っていながら、苦渋の決断で彼女を過去に送った。
これはターミネーター1作目で、過去に送ったカイル・リースがどうなるのかを知っていたジョン・コナーの心境と同じです。未来のジョン・コナーは、いまここでカイル・リースを1984年に送らなければ、自分が生まれないことを知っていたし、カイル・リースが父親だということも知っていました。ターミネーター1ですら、すごく重いテーマを投げかけてくれましたね。だからこそ、ここまで続いていたのだと思います。

映画に戻りますが、二度とグレースを死なせないために、未来を変えるために、いまのダニーは行動を起こしました。サラ・コナーに闘うすべを教わりながら。サラ・コナーも、亡きジョン・コナーとダニーを重ね合わせて、じぶんが持っているすべての知識をダニーに教えたのでしょう。だからこそふつうの女の子だったダニーが、未来ではあんなに強くなったのだから。

ターミネーターシリーズの映画を1から2、3,4,新起動と続けて見返してみました。
テレビ版はまったく見たことがありません。
あくまでも、映画のお話です。

ターミネーターシリーズはやっぱり1と2がいいな。
3と4も見たけど、その後の展開につながっていません。3で将来奥さんとなるケイトと知り合い、4でもケイトは出ていました。でも新起動になると、それまでのシリーズがなくなっていたようです。タイムトラベル映画は、過去と未来を行き来するごとに時間軸が変位するみたいです。ターミネーターも、シリーズが進むごとに最初の時間軸がどんどんずれていきます。

この作品が、ここまで続くとは、最初のキャメロン監督は思っていなかったでしょうね。
1984(昭和59)年日本公開。バブル時代直前でしょうか。それでもこの作品は低予算映画といわれていたそうです。B級映画扱いだったとか。
そんな映画がここまで化けるとは、やはりストーリーがしっかりしていたからでしょう。
ストーリーを作ったのもキャメロン監督ですが、キャメロン監督のその後の大活躍を知っているわたしたち。この当時、低評価をつけていた評論家はいまどうなっているのでしょうか。あいかわらず、のうのうと暮らしているような気がします。

はやくブルーレイ発売しないかな。