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ターミネーター DARK FATEを見てきた!

ターミネーターファンのわたくしには、見逃すことができない作品が封切りされました。
原題「Terminator Dark Fate」 邦題は「ターミネーター New Fate」。
Linda Hamiltonが「T2」以来、28年ぶりに出演することでも話題を集めています。もちろんサラ・コナーとして。
ターミネーターの主人公はサラ・コナー。
シュワちゃんばかりが注目を浴びていますが、「ターミネーター」という作品は、本来サラ・コナーの物語です。「ターミネーター」から「T2」一貫してサラの物語です。
そしてこの作品は「ターミネーター」、「T2」の流れをくむ、正統な後継者なのです。
ファンならば、作品中の至る所にかつての面影を発見し、懐かしさで胸が一杯になるでしょう。
そして新しい登場人物にも感情移入ができます。未来のリーダーが生まれる瞬間、わたくしは涙が溢れてしかたがありませんでした。
こんどのリーダーも、かつてのサラがそうであったように、運命を従容と受け入れることに反発して、闘って勝ち取ることを選びます。それを見守っているときのサラの表情がなんともいえませんでした。むかしのじぶんを見ているような気がしていたのでしょう。

運命なんてない
未来は自分の手で作るもの

No Fate

サラの墓とされていた場所に刻まれていたことば(出典・ターミネーター3より)

NO FATE BUT WHAT WE MAKE

T3のサラは38才で白血病で亡くなったそうです。1997年にJudgment Dayになにも起きなかったことを最後に見届けてから、亡くなったそうです。
なので、シリーズとして見た場合、最新作のDark Fateはまったく別次元のお話になっています。
「T2」の直系なのです。T3やT4、ジェネシスなどともちがう世界観を描いたものです。
「T2」のあとのサラは失望と復讐の日々を過ごしてきました。
そうなるとややこしいことに、タイムパラドックスが生じてしまい、面食らいます。じゃあ、2029年にサラを守るために1984年の世界にカイル・リースを寄越したのはいったいだれ?という疑問が。たぶん、時間軸がそのつど変わってしまっているのでしょう。Back to the Futureのように。でもカイルを過去に送らなければ、そもそもジョン・コナーは生まれないし、「T2」の世界も生まれません。
「T2」でサイバーダイン社を襲撃したことにより、Judgment Dayを回避できたので、その後に続くスカイネット計画もなくなり、未来は安泰になったのかしら。
ところが、事実はそうではなかった・・・
スカイネットはなくなったけれど、また新たにAIが人類を抹殺しようとします。この流れは変えられないのでしょうか。
Judgment Dayの1997年8月29日はなにごともなく過ぎましたが、2029年って、あと10年後だったんですね。
1980年代当時が想定していた未来のAIと、2020年まじかの現代のAIとでは、単純に考えても40年もの時間差があります。AIが人類を超えてもおかしくありません。

今回、この映画を4DXで見ました。
初めての体験でした。もう、びっくりでした。遊園地のアトラクション並です。からだが前後左右に揺さぶられるし、顔中に水はかかるし、風は吹いてくるし、爆発のシーンだと熱風も!
とってもおもしろかった! アクション映画にはぴったりです。
観客がわたくしを含めてたったの三人しかいなかったのが、意外でした。平日の18時30分からの上映だったせいでしょうか。せっかくの施設がもったいない。吹き替え版だったせいかなあ。
ちなみに新リーダーを守るために未来から送り込まれたグレースの声は、坂本真綾さんです。
シュワちゃんの声は安定の玄田哲章さんです。

帰宅して「ターミネーター」と「T2」のDVDを見返したのはいうまでもありません。
次は字幕版をIMAXで見に行こうとおもいます。
もちろん、ブルーレイが出たら買います。
ストーリーの前半で「T2」のときのジョン・コナーが出てきて驚きました。あの少年のジョン・コナー(エドワード・ファーロング)ですよ! びっくりします。
それから不思議なのは、最初のターミネーター(潜入型)をT-800というじゃないですか。でも作品中ではじぶんのことをT-800とはいわず、サイバーダインの101型というのです。たしかに、T2のロバート・パトリックが演じていたタイプのターミネーターはT-1000型と呼ばれていましたので、その前の型ということでT-800なのでしょうか。でも「T2」のときもじぶんで「101型だ」といっていました。
カイル・リースもサラに説明するときに「(あれは)サイバーダイン モデル101(いちまるいち)」といっていました。
そのとき「600シリーズはゴムだった」というセリフが。皮膚などの組織がゴム製だったので見分けは容易だったけれど、800シリーズになってからは人間そっくりになったということでしょうか。それでT-800というのかなぁ?
解説サイトなどを読んでみると、ターミネーターのモデル名はもともと101-600とか101-800とか呼ばれており、シュワちゃんのタイプがハイフン800なのでT-800と呼ぶそうです。

劇中では、ターミネーターに犬がなついていました。犬はターミネーターと人間を識別し、ターミネーターにはわんわんと吼えかかっていましたが、その犬がおとなしくなついていました。それだけ人間になることができたということでしょうね。良い意味で。
「T2」でも、ターミネーターがメキシコとの国境近くにあるサラの隠れ家に訪れたとき、犬は吠えていませんでした。

ラストシーンでの公園の金網なんかは「T2」を彷彿とさせます。今回は未来につながる良いシーンでした。