なのはなテレビ

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台風15号の被害

先日、千葉県を直撃した台風15号の被害で、県内のほとんどの地区で停電が発生しました。
当初は一日で回復すると伝えられておりましたが、被害から三日たっても復旧されておりません。
わたくしが住んでいる松戸市は奇跡的に停電にはなりませんでした。
なぜでしょう。送電線の経路がちがうのでしょうか。
それはさておき、停電というのは電気が止まるだけではなく、ライフラインがほとんどストップすることを意味しています。
まず、水道が止まります。なぜなら水道を供給するポンプは電気で動いているからです。浄水場の施設全体も、この時代ですから
すべてコンピューター制御でしょう。
取水場の汲み上げポンプも動きません。
炊事やお風呂に必要なガスも同様に、コンピューター制御でしょうから、これもストップします。
電気、水道、都市ガスが使えません。
21世紀の世の中は、すべて電気が支配しています。電気が止まるだけで、水道もガスも使えなくなります。
電気が使えなくなると、冷蔵庫が役に立ちません。食料が腐ります。カップラーメンがあっても、水道が出ませんし、
ガスも使えないのでお湯も沸かせません。
お風呂にも入れないし、トイレにも行けません。水がなければ、現代のトイレはあっというまに使用不能になります。
電気が使えないと、インターネットもできません。
携帯電話もできません。
携帯の充電が切れるせいもありますが、基地局の予備電池が持たずに、ダウンします。
かろうじて使えるのは、ラジオかしら。電池さえあればとりあえずラジオは受信できます。
でも、ラジオにしても、広域で停電した場合は、送信すらできませんから、あまりあてにはなりません。
このたびの台風でニッポン放送の木更津送信所が使えなくなり、臨時の送信所から放送したようですが、出力が弱いせいで
雑音だらけでなかなか聞き取れませんでした。こういうときにワイドFMが役に立つのかもしれませんが、このご時世なので
ワイドFMが受信できる機械を持っているひとはあまりいないとおもいます。
そもそも、ラジオを持っていない家庭の方が多いのではないでしょうか。
車のラジオは、ここ数年来の新車なら対応しているのかも。うちのカーラジオはワイドFM未対応の古いタイプです。
しかも、ワイドFMは首都圏のごく狭いエリアを受信地域にしているので、今回の災害のような千葉県の上総、安房
受信エリア外です。ワイドFM対応ラジオを持っていても聴けません。
また、地域に根ざしたコミュニティFMにしても、停電していたら放送すらできません。
東日本大震災以降も、数々の災害をいやでも体験してきたはずなのに、なぜその経験が生かされていないのでしょうか。

たとえば、停電で防災無線も使えない、となれば、各自治体から屋根にスピーカーを積んだ車を走らせて、住民に知らせることも
できたはずです。そういう広報車は走ったのでしょうか。
情報はホームページで!と一辺倒だったとしたら、それこそネット依存の弊害でしょう。なんでもかんでもネットでなんて。
そもそもインターネットが使えないのだから。
皮肉なものですね。軍事用途に開発されたインターネットが、災害時に役に立たないなんて。そもそも、電気がなければ使えない
システムなのだから。よくこれで戦争に使えるとおもいましたね。

千葉県の大規模停電が続いていることに関して、国があまり動いていないのが残念です。
たかが、停電と軽視しているのではないでしょうか。