サバイバルファミリー

ようやくこの作品がアマゾンビデオで見られるようになりました。
2017年の作品です。当時、劇場に見に行くつもりでいましたが、なかなか行かれず、そのうち上映が終わってしまいました。


映画 サバイバルファミリー SURVIVAL FAMILY
↑これって、丸ごと?

ある日突然、原因不明の停電が起きてしまいます。
電気製品が使えなくなってしまいます。電気という電気が、それこそ核発電所から乾電池に至るまで、一切合切すべての電気が使用不可能になってしまうのです。そこでふとおもうのは、わたくしたち人体を流れている生体電流はどうなのでしょうか。少なからず影響があるとおもうのですが。

すべての電気が止まってしまったので、都会の生活インフラは大打撃を受けます。
ガスや水道も止まります。ポンプが動かなければ水は送れないし、都市ガスは無論のこと、プロパンガスだってマイコンメーターには「マイクロコンピューター」が仕込まれていますからね。マイコンメーターを取り外せばプロパンガスは使えるとおもいますが。ただ、ガスコンロはマッチで点火しないとだめでしょう。圧電着火装置が働きません。しかも最近の家庭用ガスコンロはいろいろと安全装置が組み込まれているので、点火するかどうかもよくわかりません。飲食店で使われているような、鋳物製のコンロならだいじょうぶでしょう。もちろん水道が来なければ給湯器は動きませんから、お風呂にも入れません。昔ながらのバランス釜のお風呂なら、マッチで火を付ければお湯が沸かせそうです。
洗濯はきれいな川でしなければならないし、火をおこせなければ料理もできません。劇中で小日向さんが一生懸命木をこすり合わせるやりかたで火をおこそうとしていらっしゃいましたが、そんなことをしなくても凸レンズさえあれば太陽の光で火がおこせます。透明な吸盤でもいいし、眼鏡のレンズでもいいし、水を入れたペットボトルでもうまくやれば発火させられるでしょう。それから江戸時代のように、石と鉄を打ち合わせれば火花が出ます。オイル式のライターを一個持っておくのもいいでしょう。
路上に放置された車には、ガソリンや軽油が残っていますので、冬になれば灯油の代わりに軽油を燃やせば暖はとれます。ガソリンは危ないけど、軽油なら煮炊きにも使えそう。

江戸時代のひとは、電気のない世の中を生きていました。
それでも、何不自由なく暮らしていました。
不自由だとおもうのはいまのわたくしたちの視点で見るからです。江戸時代のひとはそれが当然だとおもって暮らしていました。
ただ、わたくしたちがいきなり、電気がない生活に突き落とされた場合、かなり戸惑うのはわかります。
電気がなければなんにもできない。どれくらい時間があれば適応できるでしょうか。もともとアウトドアが好きなかたは、劇中の時任三郎さんのように楽しんでしまうのでしょうが、ふつうのひとはどうなのでしょう。電気がない生活を受け入れて順応するのには、おそらく一年から二年はかかりそうな気がします。

小日向さん一家はなんと自転車で、深津絵里さんのご実家がある鹿児島を目指します!
東京から鹿児島までJRだと1463Km!! ママチャリの自転車の平均速度を時速10Kmで計算すると、146時間。1日5時間くらいしかこぎ続けられないとすると、およそ30日かかります。連日5時間も自転車をこぐのはたいへんだとおもいます。休息日を入れれば40日以上かかります。たいへんなことです。40日の長旅です。
小日向さんは最初にこのような計算をしたとはおもえませんので、ほんとうに勢いで「行ける!」とおもうのは危険なことです。震災のときに歩いて帰ろうとしたかたが多数いらっしゃいましたが、用意周到に調えてやっとなんとかなるかもしれないので、不用意に行動するのはおやめになったほうがよろしいかと存じます。

劇中では、深津英理さんのご実家は日置市吹上浜あたりという設定になっていました。でもそれならわざわざ鹿児島中央まで行かずに、市来からずっと西海岸沿いに南下すれば良かったんじゃないかなーとおもいました。だって、鹿児島中央から吹上浜まで戻るには、山を越えなければなりません。海辺の市来で降ろしてもらい、西海岸を南下したほうがずっと楽だとおもいます。
でも、大好きな桜島を見ることができたからうれしかった。仙巌園あたりからの桜島でした。あぁ、また行きたくなってしまいました。桜が咲くころの鹿児島は、まだ未体験です。

あら? 仙巌園あたりの風景?
え、ということは、C57は八代から肥薩線経由で人吉、吉松、嘉例川、隼人、竜ヶ水、鹿児島中央に来たわけですか。
それならしかたありません。
あとは鹿児島中央から鹿児島本線経由で市来まで送ってもらったのかしら。でもあのC57の最終目的地は枕崎だとおもいます。レールの最後まで走ったとおもいます。

あらためて石川英輔さんの「2050年は江戸時代」を読み直してみようとおもいます。