なのはなテレビ

ここは、しづはのブログです。

千葉県野田市で小学校4年生の女の子が、実の父親の暴力で殺されてしまったという事件。
こういう事件はほんとうに胸が痛む。
特に、自分の娘をDVで殺してしまったということがゆるせません。
こどもにとって、親は絶対です。すがれるのは親しかいないんです。母親はなにしていたの!
どうして娘を守ってあげられなかったの?
そして、こういうときにこそ助けにいくべき行政が、威圧されたから逃げ帰ったですって。
なんのためにあるのやら。
弱い者を守れなくて、どうする。
何年も前から、弱い立場のこどもたちが、おとなの暴力で殺されている事件、思い出すでしょう?
しかもほとんどが、実の親の暴力です。
じぶんの親にぶたれて、殴られて、蹴られて… それでもちいさい子は親に頼るしかないんですよ。
親に嫌われたくないんです。
ほんとうに。
かわいそうすぎます。親にぶたれて、痛くて寒い思いをしながら、死んでしまったなんて…
栗原心愛(みあ)ちゃんというのね。生まれたときは、かわいいとおもってこういうなまえを
つけてあげたのでしょうね。いつから鬼に変わってしまったのでしょうか。
報道を見ると、二年前からDVが始まっていたようです。8歳なんて、かわいい盛りじゃないですか。
どこでスイッチが変わってしまったのでしょう。

小4 ついに文部科学大臣に電話

それからこの映画を見て欲しい。
愛を乞うひと
 原作:下田治美
 監督:平山秀幸

 幼児のころから実の母親に虐待されながら育ったひとりの女性が、自分も娘を持つ身になったいま、やさしかった父親の遺骨を求める姿を通しながら、親子の愛、家族の絆ってなんだろうと、深く考えさせられる内容です。
 暴力的なかつての母親と、対照的に静かな母親になった娘を演じ分けた原田美枝子さん。昭和30年代、なんでもないことで逆上して娘に手をあげる母親、そして泣きながら謝り続ける少女。見ているだけで哀しくなります。愛し方を知らないこの母親がいちばん愛に飢えていたのです。殴られる娘はたまったものじゃないけれど、それでも娘である以上、心のどこかで母親を慕う気持ちを持っていました。たった一度だけ褒められたときに見せた笑顔がせつなかったです。
 最後に母親に決別したとき、こんどは二度と振り向きませんでした。だけどそのあと止まらなかった涙は、いままで憎み続けてきた母親をようやく許すことができたからだったのでしょうか。父の遺骨を求める旅を続けながら、同時に恐怖の対象であった母親の人生と無意識のうちに向き合おうとしていたヒロイン。あのときの母親の気持ちを、旅を続けるうちに理解できた…そんな単純なものではないでしょうね。それほど簡単にわりきれるほど、彼女は平凡な幼少期を送ってきたわけじゃありません。こればかりはもう、わたしなんかには想像もつかないです。
 なんか、うまく感想いえません。
 ただ、見ていて涙が止まりませんでした。

原田美枝子さんが出ていらっしゃるほうの映画です。1998年。