なのはなテレビ

ここは、しづはのブログです。

南さつまの旅

 二泊三日で南さつま、南九州を旅してきました。
 家族全員で行きたかったけど、瑠璃が学校を休みたくないというので、しかたなく母に預け、同居人とふたりで行ってきました。

今回見たところ

  • 道の駅たるみず


おだやかな桜島


足湯が人気です。立ち寄り湯もあります。
メインの駐車場からやや離れた場所に、ひっそりとモニュメントがありました。大多数のお客さんは気づかずに行き過ぎてしまうはず。残念なことです。
幕末、島津のお殿様はこの地で軍艦を造りました。他国との船と区別するため「日の丸」を提案し、幕府はこれを採用。その後1860年に国旗になったのだそうです。

それからこちらには、海軍航空隊桜島(牛根)基地がありました。前知識なしに訪れた場所ですが、その後の旅を示唆するような場所でした。そういうつもりで行ったわけじゃないのですけれど。

  • なんきゅうフェリー(根占〜山川)




桜島フェリーに比べると、コンパクトな船でした。乗用車が10台くらい、バスが1台くらいしか載れません。フェリー乗り場ものんびりした感じでした。垂水フェリーに乗る手もあったのですが、ちょっちこの寂れた感じを味わいたくてムリしてここまで来ました。
対岸の山川まで50分弱です。けっこう時間がかかります。

  • 枕崎観光ホテル岩戸(泊まり)



地元のかたが銭湯がわりに利用なさっているので、夕方のお風呂は混雑してました。
「旅人かい?」と話しかけられました。
「はい。千葉から来たんです」と答えると、「あたしもむかし東京にいたことがあるんだよー」と。「東京でなになさっていたんですか?」「いやぁーOLだぁ」「へえー」
なんて会話が弾み、こういうふれあいが楽しいですね。

  • 火之神公園


竜宮から山幸彦が戻ってきた場所だとか。たしかに、神秘的な場所です。

  • 平和祈念展望台



戦艦大和が沈められたときに亡くなったかたがたのご遺族が建てられた展望台です。ここから見える海のはるか彼方で大和は撃沈されたのだそうです。わたくしたちが訪れたときは波静かでおだやかな海でした。


岩礁がまるで船のように見えます。




突然、キャメラの顔認識フレームが反応しました。中央の石碑と右の石碑のあいだにある空間で。それも数カ所に、顔認識フレームが反応しているのです。だれもいない空間で顔認識フレームが突然現れると、正直びっくりします。肉眼ではなにも見えません。このキャメラはいったい何に反応していたのでしょうか。わたくしはまったく霊感ゼロなので、どうしてよいかわからず、とりあえずシャッターを押してみましたが、どうでしょうか? 見える人には見えますか?

  • 登立遺跡



知覧に向かう途中で見つけて、立ち寄ってみました。
遺跡はほとんど畑になっていて、実際に見ることはできません。
奥に見える神社さんは鳥居からもうクモの巣だらけで、とてもくぐる気がしませんでした。地元のかたがあまりお詣りしていないようで、ちょっち寂しいです。
わたくしは神社さんをお詣りするのはだいすきですが、ここはいやだと感じたところには入らないようにしています。その場所に立っているとなんだか落ち着かなかったり、背筋が寒くなったりする神社さんは、確かにあります。


意外なほど大勢の観光客が訪れていました。
鹿屋にもおなじような施設はあるのですが、鹿屋は静かに見ることができます。知覧はネームバリューの高さでしょうか。特攻基地といえば知覧とまっさきに出てくるくらいですから。
見学していたかたがたは、とても真剣に見ていらっしゃいました。それこそ老若男女、お年を召したかたはもちろんですが、わたくしよりも若い世代の男女が真摯な態度で見つめていらっしゃいました。
きちんと物事を考えられるひとたちは、若い世代にもちゃんといるのです。こんどは瑠璃も連れてきてみないといけないなとおもいました。




萩の街並に似てました。城下町というのは似通っているのですね。メインストリートの脇を流れている川にはでっぷりと太った鯉が泳いでいました。津和野みたいでした。

  • 富屋食堂



この建物は映画「ホタル」撮影後に建てられたものだそうです。わたくしたちがうろうろしていると、地元の食堂のかたが立ち止まって、丁寧に説明してくださいました。
平和会館は大勢のひとたちでいっぱいでしたが、こちらはひっそりとしていました。でもね、特攻隊で出撃したひとたちを偲ぶのなら、こちらにもぜひ来ていただきたいとおもいます。



境内にはいったとたん、おもわず歓声を上げました。
すごく気持ちのいい神社さん。正直、ここまですてきな神社さんだとはおもっていなかったので…
ちょうどわたくしたちが訪れたときは、七五三詣りのご祈祷でしょうね。おさない姉妹がちょこんと座って、神主さんのお祓いを受けていました。どんどんという太鼓の音が胸に響きます。




偶然なのですが、こちらの旅館も、戦争当時に特攻隊のかたがたが最後の夜を過ごしたところだったそうです。
お風呂がとてもよかった。硫黄泉なのにアルカリ泉質で、わたくしがいままでに入浴したなかでもいちばんまったりと濃いお湯でした。内湯は、見たことがない黒いお湯で、湯の花が豊富です。千葉にも黒っぽいお湯はありますが、どちらかというとコーヒー色です。でもこちらのお湯は黒いの。でも墨のようじゃなくて、透明です。
露天風呂のほうは、源泉がちがって、こちらは透明無色。お宿のおすすめは、この露天風呂のお湯です。ただ、女性専用の露天風呂は、森の小道をずっと歩いた先にあり、先客がいるときはよかったのですが、わたくしひとりだと怖くて怖くて入れませんでした。日が暮れてからはとても… 翌朝、明るくなってから入りましたけどね。得体の知れない鳥の鳴き声がしてて、秘湯だなーっておもいました。



女性風呂は先客がご入浴中でしたので、こちらは男性用のお風呂です。
男性用の露天風呂のほうが明るくて、池も見えていいわ。ただし、道から丸見えですが(>o<)
ね? 内風呂はお湯が黒いでしょう?

家族風呂も十分広くて、名湯を堪能できます。家族やカップルで訪れたときには、大風呂よりむしろこちらのお風呂のほうがおすすめです。気兼ねなくプライベートを満喫できます。窓からは池を泳ぐアヒルさんたちが見えます。彼らは夜明けから「ガアガア」鳴いて、けっこうやかましかったですが、わたくしはアヒル大好きなので気になりません。



日本三大砂丘のひとつということで、期待して行ったのですが、千葉県民のわたくしにはいまひとつでした。千葉には九十九里浜という大砂浜地帯があります。だから砂浜は見慣れているの。ただ、薩摩・大隅を旅していてこういう砂浜はあまり見かけなかったので、こちらのひとにとっては、珍しいものなのかなーとおもいました。

  • 万世特攻平和祈念館


複葉機をデザインした建物なんですね。
終戦まじか海軍は、93式中間練習機という布張りの複葉機で特攻を命じました。この時代に複葉機です。アメリカ軍の戦闘機の4分の1しか速度が出ず、しかも重たい爆弾を積んでいるため飛ぶのが精一杯だったそうです。
鹿屋の基地でも感じたことですが、特攻で亡くなったかたたちはとても優秀なひとたちでした。まず飛行機の操縦ができるということは、現在でもエリートですよね。頭が良くなくてはできません。
遺品のノートなどを読むと、こまかい字できちんと書き込まれているの。物理法則にのっとった攻撃方法などが。敵艦との距離がこれくらいなら、この高度と速度で爆弾を落とせばいいとか。きれいな字と図で書いてあるの。こんなに優秀な若者をただただ死なせてしまうだけの特攻に仕向けたなんて、ほんとうに悲惨だし、日本の将来にとってももったいないことだったとおもいます。二度と繰り返してはなりません。
絶句したのは、突撃するときは目を見開いて、目標に向かって突っ込むのだと。いちばん弱い煙突を目指すのですって。時速300キロくらいでぶつかっていくわけでしょう? 最後にどんな気持ちだったのか、想像すらできません。

  • 笠狭宮阯



ニニギノミコトコノハナノサクヤヒメが宮殿を設けていた場所です。なにもない場所ですが、なんとなく皇子原公園のような雰囲気がしました。あちらはひ孫の神武天皇がお生まれになった場所です。
やはりニニギノミコト薩摩半島のこのあたりに上陸なさったのですね。こういう史跡が何千年たっても残っているのはすごいことだとおもう。

  • 清水の湧水
  • 清水磨崖仏群
  • 仙巌園



鹿児島市内から桜島がこんなに大きく近く見えることを知りませんでした。
桜島の家が一軒一軒見えるくらいですからね。

まだまだ見たい場所が残っています。坊津のほうも行きたかったし、野間岬も行ってみたかった。だけど、スケジュール的にむりでした。来年、行ってみようかと計画中。