森田芳光監督逝去

61歳は早すぎます。
わたしが監督の作品を最初に見たのは「の・ようなもの」。大学に入ったばかりのとき、勧誘合戦の中をのらくらと歩いていたわたしは落研に拉致され、気がついたらそこに籍を置いていました。まあ、江戸に関心があったから結果的にはオーライだったのですけどね。
で、新歓コンパがあった日、強制的に見せられたのがこの「の・ようなもの」でした。わたしはべつに噺家さんになるつもりなんてさらさらないのに。まあ一種の洗脳のようなものだったのかしら。その後、わたしが卒業するまでこの伝統は脈々と受け継がれていったのだけど。
それから数年してわたしは松田優作さんのファンになり、「家族ゲーム」や「それから」をビデオで見ることになりました。そのほか見た森田監督の作品は「メイン・テーマ」と「刑法第三十九条」だけです。
最新の映画だと「武士の家計簿」がそうだったんですね。まだ見ていません。
森田芳光さんが「家族ゲーム」を撮ったとき、松田優作さんに何度も何度もNGを出したということを、コミックス「松田優作物語」で読みました。このお二人は同学年なんですよね? だとしても、あの松田優作さんに何度もNGを出したということは、じぶんの中にこういう演技じゃなきゃだめなんだという確固としたものがあったということだとおもいます。演出家としての気概です。妥協はしない。

才能がある人は、どうして早くいってしまうのかしら。