節電熱中症

このことばを見たとき、節電に熱中するひとびとを思い浮かべました。
無駄な電気を使わないことはいいことだとおもうけど、それに熱中するほどのものではありません。
消費電力のピークは夏の日中の数時間。それ以外は、電気は余っています。
とくに、フレキシブルに発電量を増減できない原子力発電所は、いったん発電をはじめたら需要の低い夜間でもがんがん発電しつづけます。余った電力で、揚水発電をしています。揚水発電とは、電気が余る夜間に、低地にある水をポンプでわざわざ山の高所にくみ上げ、貯めておき、翌日その水を下流に落とし、その途中で水力発電をして、ふたたび電気に戻すというものです。
わたしたちが苦労して節電していることが、ばからしくなってしまう。電気が余ってしょうがないから、こんな壮大なムダなことをやっているわけです。
電力会社や政府のことばを真に受けて、節電節電と必死になってはだめ。
節電はいいことだけど、だいじなのはピーク時の節電だけです。真夏の日中は、節電することに意味があるとおもいます。でも、夜になったら過剰な節電は無意味です。電気は余っています。東電発表の電気予報を見てもわかるでしょう? 夜の電気は余っているのよ。だから深夜電力は安いのだし、一日中電気を使ってほしいからオール電化を推進していたのです。
たとえば今夜7月13日の電気消費量は70%前後。3割も余っています。みんなが節電ムードで電気を控えているおかげで、このような結果になっているとおもうのだけど、夜の電気はむしろ使いましょう。節約節約で、かえって熱中症で亡くなってしまう高齢者がいるそうです。高齢者はもともと冷房嫌いが多いし、がまんしてきた世代だったことも影響しているので、ことさらに冷房を使わないひとが多く、そのせいで熱中症でお亡くなりになってしまいます。
あえていいます。
我慢する必要はありません!
エアコンもがんがん使いなさい!
とうぜんの権利として、お使いなさい。遠慮しないで使ってください。あとはわたしたちの世代が引き受けますから。
電力使用量が増える昼間の節電は意味がある。
でも、夜になってまでエアコンを使うのを控えるのは、よく考えて。余った電気は貯めておくことはできないのよ。電力会社にとっては、節電されるより使ってくれたほうが、ほんとうは電気代が入ってくるので歓迎したいはず。節電ムードはむしろ、電気代の収入が減るから敬遠したいのじゃないでしょうか。
電気が減る、足りなくなる、というのは原子力発電をこれからも続けたい、国や電力会社の主張する演技です。電気は、原発がなくても十分に足りています。それなのに節電ムードをあおって、電気不足を演出しているので、わたしたちはそれにだまされてはいけません。