なのはなテレビ

ここは、しづはのブログです。

感染列島

インフルエンザシーズンです。喉元過ぎれば熱さを忘れる…すっかりこのまえの新型インフルエンザ騒動など忘れてしまって油断していませんか? 気を引き締め直さないといけません。
この映画の冒頭で、ウィルス感染のこわさが伝わってきます。空気感染、飛沫感染するウィルスに、ひとはこんなふうに無防備にやられてしまうのかと、改めて認識をあらたにしました。最低限、マスクはしたほうがいいと思うけど、マスクだけじゃ足りないんですね。目を覆うゴーグルもしないとだめみたい。目の粘膜からだって感染するわけだから、当然です。だからといって、日常生活でゴーグルするわけにはいかないし… 自衛するにも限度があります。困った問題です。
引きこもり生活するわけにもいきません。ふつうに暮らしていれば他人との接触はあたりまえです。だからなおさら、この映画みたいなパンデミックになったとき、わたしたちはどうしたらいいのかわかりません。ウィルスが終息するまで、息を殺して自宅でじっとしているしかないのでしょう。でもそれじゃ社会活動は停滞してしまいます。そこにジレンマが。
地域封鎖されると、ひとびとは一斉に移動を始めます。疎開するわけですね。その結果、道路は大渋滞。クルマは役に立ちません。みんな考えることはいっしょだから。わざわざ人混みに向かっていくようなものです。このなかにひとりでも感染者がいたら、またたくまに感染してしまうでしょう。
この映画のウィルスは新型インフルエンザよりも凶悪で、エボラみたいに急激にひとを死に陥れるタイプで、治療法が見つかるよりも先にどんどんひとを殺してしまうので、なおさらみんなが恐れて逃げだそうとするわけ。こういうパニックがいちばんこわい。
かえって、だれもいなくなった街に残っていたほうがいいのじゃないのかと、思えてきます。もし実際にこんなことが起ったら、わたしはじっとしているほうを選ぶかもしれません。食料とか水とかありったけ備蓄して。ウィルスっていうのは、感染源に近づかなかれば基本的にだいじょうぶじゃない。
それにしても、ウィルスってなんなの? 自らは細胞を持たず、他人の細胞に取り付いて、そこでちゃっかりと増殖を始める。これは生命といえるのかどうか。生命とそうでないもののあいだにある存在。でも確実にここにあって、わたしたちの命を左右されてしまうというモノ。細菌よりもちいさいので、わたしたちのレベルでは防ぎようがないってこともこわい。

感染列島 スタンダード・エディション [DVD]

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この作品は、医療に従事するかたがたへのエールだと思う。お医者さんや看護師さんたちはほんとうに激務だと思います。