鉄道員(ぽっぽや)

映画館で見たのは1999年7月だったので、なんともう11年も前。
びっくり。
時の流れの、なんと早いことでしょう。
↓当時のわたしの感想文

 かつては炭坑の町としてにぎわいを見せ、掘り出した石炭を運ぶためにレールが敷かれたのだけど、時代の変化によってすでに廃線が決まってしまった、そんな北海道の寂しいローカル線の駅長さんが高倉健さん。親子2代にわたる鉄道員として生まれ育ち、鉄道は大好きなのだけど鉄道以外はちょっと不器用で、もうすぐ定年を迎えようとしている。
 頭の中は鉄道のことでいっぱいで、職務に忠実で責任感に篤い人だから、自分の子どもが死んでしまったときも、奥さんが病気で亡くなってしまったときも、駅を離れることができなかった。だけど、彼はだれよりもなによりも家族を愛していた。それはね、生まれたばかりの赤ちゃんのために大きな人形をクリスマスプレゼントに買ってきてあげたり、奥さんのお骨を胸に抱えながら男泣きに泣いたことでわかる。男は人前でむやみに泣くものじゃないなんて無骨な考え方かもしれないけど、健さんにはそれがとてもしっくりくるから、どうしようもない。ストイックな美学っていうのかなあ。わたしなんかがいうまでもなくって、健さんってかっこいいよね。
 病気の奥さんをひとり町へ送り出すシーンで、窓ガラス越しにそっと手と手を触れ合わせるところなんか、これが永遠の別れになることを予感していた奥さんの心をうまく表現していて、大竹しのぶさんうまいって思ったし、降旗康男監督にわたしじょうずに泣かされちゃった。
 ところで、この映画はちょっぴりファンタジーでもあるの。あんまりくわしく話しちゃうと、興ざめしちゃうのでここではこれ以上は解説しないよ。広末涼子ちゃんの演技もとってもよかったよ、とだけいっておきましょう。あーうらやましい、Yoも健さんの胸に抱かれてみたい…
 それにしても、北海道の冬ってすごい。想像を絶する雪景色。東京の雪はあれが雪か?って思わずいいたくなってしまうほど。そんなすごい雪が毎日ですものね。寒がりで軟弱なわたしなんか到底暮らせそうもない。
 映画の舞台になった幌舞という駅は実在したのでしょうか? 廃線になってしまったローカル線はたくさんあったと思いますが、幌舞駅を探しても見つからなかった。当然いまの地図じゃなくて、20年前の地図を見て調べてみたのですが… たぶん、駅名は架空だと思うのだけどもし実在していたらぜひ教えてくださいね。
July 25, 1999

鉄道員(ぽっぽや) [DVD]

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そしてまた、わたしは泣くのでした。