もの思う鳥たち


(左)セキセイインコのジジ  (右)オカメインコのトリキチ
大多数の人は、たぶんこう思っているでしょう。
鳥は本能に従って動き回っているだけで、感情や知性なんてほとんど無い、と。
でも、一度でも鳥を飼ったことがある人ならきっとそれは違うと思うはずです。鳥はとても感情豊かだし、一羽一羽に個性が宿っていてそれぞれ性格が違うということも実感しているでしょう。
この本を読むと、もっと驚かされます。鳥は人に近いということを思い知らされます。鳥はじぶんの意志を持っていて、それを人に伝えることができる。鳥は人の言葉をちゃんと理解できる。鳥はじぶんがやっていること、やろうとしていることを完璧に理解している。鳥は概念という高度な知性を持っている。などなど、本書を読み進めていくうちに「鳥すごい!」と思わずにはいられません。
人間だけが動物で一番進化した生物だという考え方は、改めましょう。今地球に生きている生物たちは、それぞれが進化の最先端を走っているのですから。人間だけが優れていて、鳥は劣っていると思うのはまちがいです。人間が指先の器用さを進化させたのと同じくらいに、鳥たちは羽を進化させ、生身の人間にはとてもできない空を飛ぶということをやってのけているのですから。人間はものを作ることに関してはすぐれているけど、鳥のようにじぶんで空を飛ぶことはできません。
鳥は目で微妙な感情を伝える、というくだりには思わず納得。あのちいさなセキセイインコでさえ、おどろくほど目の表情は豊かです。わたしもむかし、飼っていたことがあるからよくわかります。要は、人間がそのささいな表情の違いに気づくかどうかなのです。せっかく鳥のほうから語りかけてくれているのに、雑な人間だとそれにちっとも気がつかないなんてことがありがちですね。
この本を読んでいるうちに、またインコと暮らしたくなってしまいました。

もの思う鳥たち―鳥類の知られざる人間性 (いのちと環境ライブラリー)

もの思う鳥たち―鳥類の知られざる人間性 (いのちと環境ライブラリー)

本体1905円+税

おねむのインコちゃん「ぴよたん」、きっと指の裏が暖かくなってるんでしょうね(^_^)